【新唐人2015年1月6日】1月4日、中共メディアは江蘇省南京市のトップ、楊衛沢(よう えいたく)が取り調べを受けていると発表しました。前日にも公の場に姿を見せていた楊衛澤の突然の失脚は、海南省で姿を見せた江沢民への見せしめではないかと見られます。
4日夜、中共の「中央規律委員会監察部」の公式サイトが、江蘇省共産党委員会常務委員で南京市共産党員会書記の楊衛澤が「重大な規律違反」の疑いで取り調べを受けていると発表しました。
地元の消息筋によると、4日午前、南京市の元官僚のところには、楊衛澤が6日定年退職した官僚たちと面談するとの知らせが届いていたそうです。
時事政治評論家の古春秋(こしゅんしゅう)さんは、楊衛澤の突然の失脚は、江沢民が新年期間中に突然姿を見せた事に対する習近平当局の反撃であると分析します。
時事政治評論家 古春秋さん
「正月期間中に楊衛澤は南京市第33回マラソン大会に参加しました。(失脚の)兆候は何もなく、この突然の決定は姿を見せた江沢民への見せしめでしょう」
3日、中共の複数のポータルサイトが、江沢民一家三代が海南省東山嶺(とうざんりょう)を観光で訪れたと報じました。また、随行人員に付き添われている江沢民の写真も公開されましたが、関連記事は間も無く削除されました。
時事政治評論家 古春秋さん
「江沢民派への粛清が続いており、江沢民はまだ習近平と力比べしたいのでしょう。楊衛澤も江沢民派なので、彼の失脚は今回姿を見せた江沢民への警告でしょう」
大陸の「財新網」は4日の報道で、楊衛沢は周永康の地元である江蘇省無錫(むしゃく)市でトップを務めた期間中、周永康一家と密接な関係にあったと伝え、周永康事件との関わりを暗示しました。
江沢民の地元である江蘇省では、2013年10月に当時の南京市長で江沢民の配下だった季建業(き けんぎょう)が失脚してから激震が続き、南京市の複数の区のトップが相次ぎ失脚しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/05/a1166497.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)